生まれて初めての青春はあまりにも無常でした

高校時代に経験したトラウマ恋愛エピソード

30代 男性 パティシエ


私の女性不信は高校2年生の冬に始まり、10年以上が経つ今でさえも女性に対する不信感を拭うことが出来ずにいます。


私は17歳の春にある人に恋をし、3ヶ月片思いをしたのちに告白をしてオーケーをもらいました。相手も私をことが好きだったと言ってくれ、とても嬉しかったことを覚えています。その女性が人生で初めての彼女であり、最も多くの思い出と青春を私にくれた人でした。別れてから色々な女性とお付き合いしましたが、不思議と思い出すのはその人だけです。それ故に心の傷もかさぶたのまま残ってしまうのかもしれません。


彼女は実家から少し距離のある離れに一人で住んでいました。食事の時は実家に戻り、食べ終えると部屋に戻るという生活だったようです。若さとは怖いもの知らずで、私はいつもその離れに忍び込んでは時々訪れる両親から隠れるといったことを繰り返していました。しかも私の家から電車で2時間以上もかかるのです。しかし距離は問題になりません。それほど大好きな彼女でした。

 


ある日彼女の家に遊びに行った時のことです。彼女は夕食になると離れを出て実家へと向かって行きました。ベッドの上には無造作に携帯電話が置かれていて、しかし私は気にせずに自分の携帯電話を眺めていました。不思議なもので、彼女の携帯電話がベッドの上にポンッと置かれていると、謎の存在感を放ってこちらの意識を向けさせるんです。私は気にしない素振りをしていましたが、急にメール受信音が響きました。静かな部屋で響くその音と存在感は、私を惹きつけて離しませんでした。

 

むしろ、私を見てくださいと言わんばかりなのです。そっと携帯に近づくと、ゆっくりと彼女の携帯を手にしました。いや、だめだろ。こんなことしちゃ。そう理性が問いかけてきます。しかし心は正直で、言葉にできないぞわぞわとした胸騒ぎを抑えることができませんでした。私は携帯を広げ、受信したメールを見てしまいました。鼓動が激しく胸を打ち、じんわりと汗が滲み、手はワナワナと震えてました。送信者は男性で、いつ家に泊まりにくる?といった内容でした。

 

何かの間違いだろうと思いましたが、少々過呼吸になりながら、彼女の送信BOXも見てしまいました。そこには今度泊まりにいくね。と確かに書いてあったのです。私は震えが止まらず、頭を抱えてしゃがみ込みました。そこへ彼女が帰ってきました。どうしたの?と言って。

 

これ何?どういうこと?と聞くと、知らない。と彼女は言いました。私は我を忘れて怒鳴ってしまい、彼女は親が来るから大きな声出さないで、落ち着いて。と冷静でした。昔からの友達だからふざけ合っているだけなんて、そんなことあるわけないじゃないですか。

 

私は号泣する彼女を振り切り、泣きながらうつむき、長い長い電車に揺られて家に帰りました。それ以来どれだけいい子と付き合っても、心から信用することはできなくなりました。それでも未だに楽しかった思い出が蘇るのだから不思議です。

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